この作品は、手塚治虫が1986年から1987年にかけて週刊少年チャンピオンで連載した「ミッドナイト」の単行本未収録エピソードをまとめたもので、2023年6月16日に立東舎から発売されます。この作品には、ブラック・ジャックが重要な役割で登場する最終回や、同作の原型となった未発表作「ドライブラー」のカラー原稿など計6点の新資料が初公開されます。手塚治虫が晩年まで少年誌でのヒットを目指して意欲的に創作した貴重な作品集と言えます。

 

「ミッドナイト」の単行本未収録エピソードとは何ですか?

 

「ミッドナイト」の単行本未収録エピソードとは、手塚治虫が連載した「ミッドナイト」の中で、単行本に収録されなかった話のことです。作品集「ミッドナイト ロストエピソード」には、幻の11話分とブラック・ジャックが登場する最終回などが収録されています。これらのエピソードは、手塚治虫の晩年の作風や思想を知る上で興味深いものと言えるでしょう。

 

「ドライブラー」のカラー原稿とは何ですか?

 

「ドライブラー」のカラー原稿とは、手塚治虫が「ミッドナイト」の原型として描いたSF漫画のカラー版のことです。手塚プロダクションの資料室に「ドライブラー」と書かれた袋に入っていたもので、未整理だった状態で現存していました。カラー原稿は、車の助手席に女性を乗せて運転する男性のコミカルな姿を活写しています。このカラー原稿は、6月に刊行される「ミッドナイト ロストエピソード」で初公開される予定です。

 

「ドライブラー」と「ミッドナイト」の違いは何ですか?

 

「ドライブラー」は、手塚治虫さんが1984年に「週刊少年チャンピオン」で連載する予定だったSF漫画ですが、急性肝炎で入院したために連載が延期になりました。その後、手塚さんは同じ雑誌で「ミッドナイト」というタイトルで新しい作品を始めましたが、キャラクターや設定は全く異なるサスペンスに変えています。

 

「ミッドナイト」は、深夜に奇妙な客たちと出会うタクシー運転手が主人公の読み切り形式の漫画です。手塚作品の人気キャラクターであるブラック・ジャックも重要な役割で登場し、手塚さんが最後にブラック・ジャックを描いた作品としても知られています。

 

「ドライブラー」のカラー原稿は、車の助手席に女性を乗せて運転する男性のコミカルな姿を活写しています。手塚さんが晩年まで少年誌でのヒットを目指して意欲的に創作する過程がうかがえる貴重な資料だと言われています。

 

「ミッドナイト ロストエピソード」はどこで買えますか?

 

「ミッドナイト ロストエピソード」は、6月16日に立東舎から刊行される予定です。インターネットで予約購入することもできます。価格は4950円です。手塚治虫のファンならぜひ手に入れてみてくださいね。