白石が動き出した!

刑事の白石は旅人の両親が亡くなった事故現場に誰が花をお供えしたか気になっていた。

やがて花をお供えしたのが旅人であることがわかった。

事故現場へやって来た旅人に自分が誘拐して監禁したことを暴露した。

旅人は白石に両親が事故に見せかけて誰に殺されたか尋ねた。

白石は「私じゃない!」と言った。

旅人は「信じます。」と言うと次に

「僕を監禁した人間がもう一人いましたよね…。」と尋ねた。

白石は「ドクターのことか。知らない。あいつかもしれないが、わからない。

本名も聞いていない。そういう関係だ!」

旅人は「信じます。」と言った。

白石は「何故信じるの?」と尋ねると

旅人は「嘘ついたらすぐ視えますから…。僕視えるんですよ。味、匂い、温度、感情も…。」

白石は「信じるよ。」と言うと旅人は「こんなにすぐに信じる人は初めてですよ」と言った。

白石は「ロストだ。君はロストの実験台だった。アレのせいで未だに幻覚を…。」

旅人はすぐに「僕がここに来るたび何が視えているか教えましょうか。

父と母の最後の瞬間の感情です。僕は両親を殺した人間を許しません!」と言った。

白石は「私ができるだけ調べてみよう。だからもし何かわかった時は…。」と言うと

すぐに旅人は「取引なんてしませんよ。でも犯人を見つけるのと見つけないのではあなたとあなたの家族の将来、かなり違ったものになるでしょう。」と言った。

白石は「それは脅迫か」と言うと旅人は「ええ、脅迫って初めてするんで緊張しますね。でも、どうやら成功のようです。」と言って白石に花を渡し去っていった。

その後旅人は探偵事務所の一階に入っているキャバクラの前で新人ホステス・ハルカの顔を見た瞬間、気を失ってしまった。

一方、増子は雪路に旅人からロストのこと誘拐・監禁されたこと両親が殺されたことで何か聞いていないか確かめていた。

何も知らない雪路に対し増子は旅人が5歳の時に誘拐されていたことそして雪路の父の秘書をしていた日暮英一は殺されていたことを伝え、雪路を車に乗せジャーナリスト・山田快正の娘である一恵の住むアパートに向かった。

気を失ってキャバクラに運ばれていた旅人が目を覚ますと、ホストクラブAUBEのオーナーで鳥羽組のヤクザの今林と権藤会の会長・権藤博が店の縄張りを巡って抗争が起き発砲していた。

ホステスのハルカがイライラして、怪我をしている今林を病院へ連れて行くように言うと、たまたま店内にいた増子の相棒の土井刑事が両者の間に割って入っていき事態は複雑な状況になった。

旅人は目を使いキャバクラで働いていたジュンが権藤会の会長・権藤博の娘であることを見破り、権藤会の会長に娘の前で捕まるより逃げた方がいいですよ。と言った。

雪路が真相を知った!

ようやくアパートに着いた増子と雪路は一恵の部屋を訪れた。

二人を部屋に通すと一恵は「いままでもざっと100人は訪ねてきました。」と言った。

増子は一恵に「山田手帳」の在り処を尋ねると、すぐさま一恵は「知りません。と言っても信じてもらえませんが、手帳は父の遺品ですから在り処を知りたいのは私の方です」と言った。

次に増子は「では、質問を変えましょう。先程100人ほど訪ねてきたと、おっしゃいましたがその中でも特に憶えている人はいますか?」と聞くと

一恵は「さあ?」と言う。

増子は一恵に「例えば雪路勝彦とか」と言って勝彦さんの写真を見せた。

一恵は増子に「どうしてその名前を」と言うと増子は「やはり御存じでしたか」と言った。

すると雪路は「なんで勝兄の名前が急にでてくるんだよ」と言った。

一恵は「勝兄?」と言うと増子は「この人雪路勝彦さんの弟さんです」と言った。

一恵は「そうだったんですね~」と言った。

増子は「山田快正さんのことを少し調べさせて頂きました。彼は自分の仕事がいかに危ないものかわかっていたのでしょう。

脅迫の材料にされないように交友関係も極端に絞っていた。

確認できたのは日暮英一と当時まだ高校生だった雪路勝彦の二人だけ…。」

と言うと一恵は「勝彦さんのことはよく覚えています。ここに来る人たちが手帳についての質問ばかりしてくる中で、生前の父の人となりだけを聞いて帰っていきました。

それで、後からふと思ったんです。手帳の在り処を聞いてこなかったのはあの人が手帳を持っていたからじゃないかと…。」と言った。

増子は「その雪路勝彦も自ら命を絶っています。」と言うと

一恵は「ただ、今の話は以前にも弟さんにしましたが、2年半ほど前にもう一人の弟さんが来られた時に…。」と言った。

雪路が「もう一人?」と聞き返すと

一恵は「他にもご兄弟いらっしゃいますよね?」と念を押した。

「それはどんな男でした。」と増子が聞くと

一恵は「妙な人でした。勝彦さんのことを知っているのか聞かれました。

それから父の遺品を何でもいいから一つ見せてくれと言われて、気味が悪くて時計を見せて帰ってもらいました。

目が悪いのか?やたらと目薬を指していました。

あの人弟さんじゃないのですか?」と言うと、

雪路は「ああ…それよりその男が来たのは2年半で間違えないか?」と尋ねると

一恵は「はい」と答えた。

雪路と増子は一恵のアパートを出た。

雪路が「俺と兄貴が出会ったのが2年前だ。でも兄貴はそれより前に勝兄の事を探っていた。どういうことだ。」と言うと、

増子は「こっちが聞きたいよ。」と答えた。

その頃キャバクラ「全治3か月」では、ジュンは「今林さんと一緒に帰るから!」と言って今林を連れて行こうとすると、今度はジュンの父親の権藤が「この男と別れろ!」とジュンを連れて行こうとする。

複雑に争う中、

旅人は「皆さん落ち着いて下さい。

ここは愛情の大きさで決めましょう。」と言い権藤と今林の方を見ると「確かにあなたの父親としての愛情はとても素晴らしいものだと思います。

でも、今林さんの愛情の方が勝っています。

僕、感情が視えるんです。今林さんの愛情の方が大きな模様で視えています

それに対してあなたの娘さんへの想いは愛情よりプライドの方が大きく視えています。

確かに父親としての威厳や責任感も大事だと思いますけど、それと愛情は別です。

だから娘さんが愛されていることをもっと喜んでください。」と言った。

権藤が「お前に父親の気持ちなんかわかるか!」と言うと

旅人は「僕にも子供がいます。僕の娘の灯衣は…。あの子は僕が寂しい気持ちになった時、一緒に寂しがってくれる子です。」と言った。

灯衣と亀吉は探偵事務所で食事の支度をしていた。

灯衣は手作り料理の横にうーまーん棒を置き、

「パパが味覚えている食べ物はこれだけなんだから…。

毎日食べないと忘れそうで怖いんだよきっと…。

私も毎日ママの事考えるし、忘れたくなくても少しづつぼんやりしてくるんだよ。

すごく怖いよ…。」と言った。

雪路は増子がコンビニへ行ってるすきに勝兄に電話をかけた。

勝兄が「はい、みやしろうです。」と出ると

「偽名のセンスが最悪だな!勝兄!」と言った。

勝兄が「雅彦か!約束しただろう!もう連絡しないって!」と言うと

雪路は「山田手帳」知っているか?説明は省く。

正直に頼む。「山田手帳」持っているのか?答えろ!」と言った。

勝兄は「持っていたが、今はない。渡したよ。日暮さんの息子さんに…。

あの日お前が帰った後に独りで戻って来たんだ。」と答えた。

雪路は「どうして?何だよ!みんなして俺を騙していたのか!」と言って電話を切った。

「何なんだよ!生きてた事を素直に喜ばしてくれよ!」と雪路は言った。

しばらくして増子がコンビニから帰ってきた。

増子は車を運転しながら雪路に言った。

「誰かを騙そうとしてする隠し事もあるけどな…。

ただお前らの関係見ていると、日暮旅人が今まで何も言わなかったのは、お前への優しさだと思うよ」

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旅人が撃たれた!

キャバクラ「全治3か月」では、ハルカが権藤、今林たちから拳銃を取り上げると「いい加減にしなさい!」と言って拳銃を投げ捨てた。

そして「このままじゃ娘さんに嫌われて会えなくなるよ!

それでもいいの!」と言った。

「俺はただちいちゃん(ジュン)を25年間男手ひとつで愛を持って育ててきたんだ!

だからこの男の方が俺より大きな愛情持っているなんて納得できないの!」

と権藤が言うと旅人は

「でも、それは当然のことなんです。僕には今あなたの愛情が娘さんに向かってたくさん流れているのが視えています。

でもそれが娘さん自身の愛情と混ざり更に大きな流れになって今度は今林さんに注いでいく。

ですからあなたが娘さんを愛すれば愛するほど今度は娘さんが恋人により多くの愛情を注げるんです。

愛情はそうやって誰かから受け取ってまた別の誰かにあげることができる感情なんです。」と言った。

権藤が「親の愛情は一方通行だというのか!」と言うと

旅人は「今林さんと仲良くしてください。

そうすれば今度はあなたに向かって愛情が流れてくると思いますよ。

誰かを愛する人は誰かに愛されます。

ハルカが横から「あんたさ 信じられないよ!そんな虫のいい話!

そんな話を信じるには世の中報われないことが多すぎるでしょ!」

と言うが権藤は「わかるよ…。お前ら! 幸せになれよ!そしてパパに愛を返してくれ!」と言った。

その時、白石がキャバクラの裏口から入ってきて旅人に銃口を突きつけた。

銃が撃たれ旅人が倒れた。

ハルカが「大丈夫!」と言ってかけ寄った。

白石が「警察です!」と言って入ってきた。

土井は白石にまかせてみんなを連れて避難した

白石がハルカに向かって「早く救急車」と言った。

白石は旅人に向かって再度銃を撃とうとすると、

旅人は目を開け白石の銃を遮った。

「言ってませんでしたっけ。

僕、視覚以外の感覚すべて失っているので、当然痛いと感じることもないんですよ。

血止まらなきゃ流石に死にますけどね。」と言った。

そして戻ってきたハルカに対し

「良かったです無事で何よりあなたには聞きたいこと山ほどあったんですよ。

例えば「ロスト」について…。

お詳しいですよね…。ドクターさん!

僕にはわかりますよ。いくら整形しても眼球は変えられないですからね。

僕を監禁した人間の目は忘れません。」と言った。

「あなた まさか 嘘でしょ…。」とハルカは言った。

旅人は続けた。

「ただわからないのはなぜ僕の事務所の下のお店で働こうと思ったのか?

偶然とは思えません!」

ハルカは逃げた。

「大丈夫です!必ず戻ってきます!白石さん!もう撃たないでくださいね。

次は許しませんよ!」と言うと旅人は倒れ病院へ運ばれた。

旅人と雪路の絆は壊れた?!

雪路は病院へ駆けつけた。

病室には亀吉と灯衣がいた。

亀吉から「弾丸はもう取り出しました。

内臓はほとんど損傷していないようなので、後は傷さえ塞がれば大丈夫だそうです。」

雪路は亀吉に「今日は遅いから灯衣連れて帰れ」と言った。

雪路は旅人に

「偶然だな!この病院!兄貴と最初に会った時、俺が担ぎ込まれた病院だよ。

やばい事件に巻き込まれた時の怪我だったからさ。

よりによって警察病院かよって…。

速攻、病室飛び出して榎木のおっさんの所行ったんだよ。」

それから雪路は続けた…。

「最初からか?あの時、俺を助けてくれた時はもう俺が雪路照之の息子だって知ってたのか?

まあ、そりゃ知ってるはな…。山田快正の娘さんに勝兄のこと聞きに行った後だもんな。

耳が聞こえないんだもんな。

だったら俺を見ろよ!俺の今の感情みてみろってんだよ!この野郎!

何がしたいんだよ!俺の親父に恨みでもあるのか!

俺も嫌いだ!受けるべき報いがあるなら協力してもいいくらいだ!

もう隠し事はやめてくれ!なんで 何も言わないんだ!」

雪路は病室を出た。

すると、そこには亀吉と灯衣がいた。

「パパと何かあったの?」と灯衣が言った。

雪路が「あいつはパパじゃないよ。覚えているだろうお前はリッチーの…。」

と言うとすぐに灯衣は

「覚えているよ。灯衣もう4歳だったもん。連れてこられた日のことくらい…。覚えているよ。」と言った。

「いや、本当にごめん。こんな事言うつもりじゃなかったんだ。」

と雪路がと言う灯衣は

「覚えているからって何!パパはパパだよ!」と言った。

雪路は亀吉に「亀吉!灯衣を頼んだぞ!」と言って去っていった。

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主題歌が変わった!?

ドラマのエンディングに主題歌でもありエンディングテーマの”この闇を照らす光のむこうに”が流れてきますが、いつもはAnlyがメインボーカルを担当するワンコーラス目が流れてくるのですが、今日はスキマスイッチがメインボーカルを担当するツーコーラス目が流れた。

これはドラマの第一章が終わり第二章が始まった事をいみするのでしょうか?

細やかな演出ですね!

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