六車が動き出した!

浩一に助けられた興三は病院へ運ばれ、何とか一命を取りとめた。

病院へ駆け付けてきた隆は興三が浩一に助けられた事を知ると「助けてもらったことには礼を言う。」と言った。

興三の容体を聞き隆が病院から帰ろうとした時、興三の秘書の七尾が隆に「六車が来ています。」と耳打ちした。

地下の駐車場で六車に会った隆は「一ノ瀬を監視してください。監視するだけで、手は出さないで欲しい。」と言った。

だが、六車は「私に命令できるのは会長だけだ。」と言った。

晃への復讐が開始された!

一方晃は浩一の勧めで既存の工場を全面改修し、海外への販売ルートを広げる計画を立てていた。

そして施工業社から見積を取り工事に必要な費用を隆に用立ててもらうよう頼みに行った。

隆は浩一が絡んでいる事を知りながらも晃の頼みを承諾した。

晃は浩一に会い、隆が工事費用を用立ててくれた事を伝えた。

喜ぶ晃に浩一はさり気なく病院で隆が立ち話していた六車という男について聞いてみた。

晃は言った。「俺がまだ本社にいた頃、暴力団とトラブルになった。親父に紹介された六車さんが間に入ってトラブルを鎮めてくれた。」

晃が学生の頃から興三の下で働いていたようだ。

浩一は楓に会いに興三の入院している病院にやってきた。

楓と一緒に興三の病室に入り話していると興三の目が開いた。

楓は慌てて担当医を呼びに病室を出ていった。

その時、突然隆が病室に入ってきた。

隆が興三に近づき呼びかけた。

興三は隆から視線を浩一の方へ移すと、急に怯え始め容体が悪化した。

隆は浩一に向かって「出て行け!ここから出て行け!」と叫んだ。

担当医を連れてやって来た楓に対し隆は「家族以外誰も病室へ入れるな!」と言った。

浩一は病院を去った。

隆は浩一が帰ると楓に「次は兄さんだ!晃兄さんに災難が降りかかる。多分父さんの災難もこれじゃ終わらない。」と言った。

カズキは晃のパソコンを遠隔操作して施工業社のメールアドレスをカズキのメールアドレスに書き換えた。

晃の送ったメールはカズキのパソコンに届く。

カズキは施工業社の名前を騙ってメールを返信する。

そして工事費用の振込先を浩一の指定した口座にした。

やがて浩一の指定した口座に20,000,000円の入金が確認された。

ユウジが施工業社の振りをして晃へ”担当の者を連れて打ち合わせに伺います“と電話した。

晃は”本社の社長(隆)も同席します。”と答えた。

浩一は晃の会社へ向かった。

浩一と晃と隆が二科カテーテルで施工業社を待っているが施工業社はいっこうに来ない。

晃が社員に施工業社の担当者へ電話させると施工業社はそんな名前の担当者はいない。と言っているようだ。

晃が電話を変わり入金の確認をすると施工業社は入金されていない。と言う。

晃が入金した口座を確認すると支店名が違っていた。

浩一は晃が振り込んだ銀行の支店へ電話すると振込金額はすべて引き出されていた。

隆は「20,000,000円騙し取られた。どこかの詐欺師に」と言ってチラッと浩一を見た。

そして隆は晃をクビにした。

そして二科カテーテルの社長を解任した。

隆は晃を連れ出し「ニシナコーポレーションは経営悪化しており粉飾決算している」と言った。

晃は浩一の所へ行き「これからも相談にのってくれるよね。」と言ったが、

浩一は「そばにいながらこんな詐欺を防げなかった。経営コンサル失格です。残念ですが、もうあなたの力にはなれない」と言って去っていった。

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晃への復讐は隆の想定内だった!

隆はニシナコーポレーションへ帰ると興三の秘書の七尾に「20,000,000円は投資だ。一ノ瀬の尻尾を…。詐欺を立証できるだけの証拠を掴むために…。」と言うと

七尾は「だったら晃さんをクビにする必要は…。」言った。

すかさず隆は「そこまでやらないと一ノ瀬の目はごまかせない!

兄のPC調べさせた。遠隔操作できる状態になっていたそうだ。

念のため私のPCも調べた。

家のPCが同じウイルスに感染していた。

感染源はこのUSBだ。兄から受け取った一ノ瀬の作った事業計画のUSBだ。」

七尾は「二人のPCを監視していたということですか。」と言うと

隆は「ああ…。そしてまんまと20,000,000円奪い取った。

この一件が片付いたら兄は元に戻す。

しばらくは気の毒だがあの男と戦うため我慢してくれ。

ここからは一ノ瀬との騙し合いだ。」と言った。

六車は罠を見破れるか?!

その頃浩一は兄の次のターゲットを六車に定めていた。

「奴は昔から会長の下で働いていた。ヤクザにも顔が利く。

もしかしたら30年前のあの男は…。あいつが六車だったのかも…。」と言うと

ユウジは「だとしたら危ないな。例の録音テープを奪うよりそれを手にしている人間を殺すほうがずっと楽だ。

一度でも金で人を殺したことがある人間ならそう考える。

しかもそいつ子供まで殺したやつだろう。

下手したら俺達の命だって…。

そろそろ起こしどころ考えようぜ。

死んじまったら復讐もクソもないだろう。」

その夜、浩一は六車に罠を仕掛ける。

カズキと共に浩一の事務所に行った。

カズキが「社長、書類こんな感じでいいですかね。

そんな大切なものこんなところにおいて…。」と言うと、

浩一は「まさか机の脇のゴミ箱に隠しているなんて思わないだろう。」

と言ってカズキと二人で事務所を出た。

浩一はバー800に行くとパソコンを開き事務所の監視カメラの映像を見つめて言った。

「罠を仕掛けた。後は獲物が来るのを待つだけだ。

六車はかならず来る。そしてゴミ箱を調べる。

その瞬間仕掛けたガスが吹き出る。麻酔に使う高濃度のガスだ。

どんな男も数秒で意識を失う。そして拘束して30年前の話を聞き出す。」

ハルカは六車を危険人物だと察し、浩一に言った。

「録音テープをネットにでも上げて復讐を終わらせ、タイに戻ろう。」

その時何者かが浩一の事務所に侵入した。

六車だ!六車が監視カメラを見ている!

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天才詐欺師一ノ瀬浩一と敏腕社長二科隆の頭脳戦第7ラウンドは隆が優勢か…。

浩一は晃への復讐は成功したように思えたが、隆の想定内だった。

しかも隆のPCに仕掛けたウイルスも気づかれている。

六車に仕掛けた罠も一筋縄ではいかない六車に通用するだろうか?

その上、興三の意識が戻れば浩一の正体がバレてしまう。

圧倒的に隆が優勢になった状況を浩一を跳ね返すことができるか?!

六車は30年前の事件の主犯か?!

浩一は30年前の一家殺害事件の主犯は六車と五十嵐だと思っているようだが、主犯は三瓶と五十嵐だ!

だとしたら六車は30年前の事件に関わっていたのだろうか?

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