地震の起こる可能性は、その国がどのようなプレートの境界に位置しているかによって大きく変わります。
プレートとは、地球の表面を覆っている岩盤のことで、互いに動いたりぶつかったりして地震や火山などを引き起こします。
プレートの境界に近い国は、プレートの運動によって地震が起こりやすくなります。
逆に、プレートの境界から遠い国は、地震が起こりにくくなります。
この記事では地震の起こる可能性が低い国についてや地震に強い建物の作り方についても紹介していきます。
地震の起こる可能性が低い国について
地震の起こる可能性が低い国のベスト10を挙げるとしたら、次のようになるでしょう。
1. ブラジル
2. カナダ
3. オーストラリア
4. フランス
5. ドイツ
6. ベルギー
7. デンマーク
8. フィンランド
9. スウェーデン
10. ノルウェー
これらの国は、プレートの境界から離れているか、またはプレートの運動が穏やかな地域にあるため、地震の発生頻度や規模が小さいと言われています。
もちろん、地震が全く起こらないというわけではありませんが、日本のような地震大国と比べると、地震のリスクは低いと言えるでしょう。
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ブラジルで過去に起きた大規模地震はありますか?
ブラジルは地震の起こる可能性が非常に低い国ですが、過去に全く地震がなかったわけではありません。
ブラジルで記録された最大の地震は、1955年にアマゾン川河口付近で発生したマグニチュード6.2の地震です。
この地震では、建物にひびが入ったり、家具が揺れたりする程度の被害で済みました。
他にも、ブラジルの南部や東部で、マグニチュード5以下の小さな地震が時々起こっています。
しかし、これらの地震はほとんど人に感じられないか、軽微な揺れにとどまっています。
ブラジルで人的被害や大きな物的被害をもたらした地震は、これまでに報告されていません。
ブラジルが地震に強い理由は、その地理的な位置にあります。
ブラジルは、地球の表面を覆っている岩盤のかけらであるプレートの中央に位置しており、プレートの境界から遠く離れています。
プレートの境界では、プレートが互いにぶつかったり、すれ違ったり、離れたりして、地震や火山などの地殻変動を引き起こします。
しかし、プレートの中央では、プレートの運動が穏やかで、地震が起こりにくくなります。
ブラジルは、南アメリカプレートの中央にあるため、プレートの境界に近い日本やチリなどの国と比べると、地震のリスクは非常に低いと言えます。
カナダで過去に起きた大規模地震はありますか?
カナダは地震の起こる可能性が低い国の一つですが、過去にはいくつかの大規模地震が発生しています。
カナダで記録された最大の地震は、1700年1月26日にブリティッシュコロンビア州沖で発生したカスケード地震です。
この地震は、マグニチュード9.0と推定され、カスケード山脈沿いのプレートの境界で起こりました。
この地震は、日本にも大津波をもたらし、約1,600人の死者を出しました。
カナダでは、この地震の被害は正確には分かっていませんが、先住民の伝承によると、多くの村が津波によって破壊されたと言われています。
カナダで最も被害の大きかった地震は、1929年11月18日にニューファンドランド島沖で発生したグランドバンクス地震です。
この地震は、マグニチュード7.2で、大西洋のプレートの境界で起こりました。
この地震は、ニューファンドランド島の南岸に大津波を引き起こし、約28人の死者と数百万ドルの被害を出しました。
また、この地震は、大西洋横断電話ケーブルを切断し、ヨーロッパとの通信を一時的に遮断しました。
カナダで最も最近の大規模地震は、2018年10月22日にブリティッシュコロンビア州沖で発生したポートハーディ地震です。
この地震は、マグニチュード6.8で、太平洋のプレートの境界で起こりました。
この地震は、津波の警報を発令しましたが、幸いにも被害はありませんでした。
オーストラリアで過去に起きた大規模地震はありますか?
オーストラリアは地震の起こる可能性が低い国の一つですが、過去にはいくつかの大規模地震が発生しています。😊
オーストラリアで記録された最大の地震は、1941年5月21日に西オーストラリア州沖で発生したマグニチュード7.2の地震です。
この地震は、オーストラリア大陸の南西部にあるプレートの境界で起こりました。
この地震は、津波の警報を発令しましたが、幸いにも被害はありませんでした。
オーストラリアで最も被害の大きかった地震は、1989年12月28日にニューサウスウェールズ州で発生したマグニチュード5.6の地震です。
この地震は、オーストラリア大陸の東部にあるプレートの境界で起こりました。
この地震は、ニューキャッスル市に大きな被害をもたらし、死者13人、負傷者160人、数万件の家屋に被害が出ました。
オーストラリアで最も最近の大規模地震は、2023年5月29日にメルボルン郊外で発生したマグニチュード3.8の地震です。
この地震は、オーストラリア大陸の南東部にあるプレートの境界で起こりました。
この地震は、メルボルンで観測される地震の規模としては過去120年で最大のものでしたが、被害は報告されていません。
地震に強い建物の作り方について
地震に強い建物を作るためには、以下のようなポイントがあります。
– 建物の構造や形がシンプルで、正方形や長方形など四角に近い形状にすること。
これは、建物の面が一体となって地震の力を分散させるためです。
– 建物の質量が小さいこと。これは、地震のエネルギーが建物の質量に比例して伝わるためです。
– 建物の高さが低いこと。
これは、高さのある建物ほど揺れやすくなるためです。
一般住宅においては、平屋が地震に強いと言えます。
– 地盤が強いこと。
これは、地盤が緩いと建物が沈み込んだり傾いたりする恐れがあるためです。
地盤調査を行って、必要に応じて地盤改良をすることが大切です。
また、建物の構造によっても、地震に強い工法があります。
例えば、木造建築では、枠材に木製パネルを組み合わせた「面」を基本にする枠組壁工法や、壁だけでなく床などの構造体をあらかじめパネル化し、現地で組み立てる木質パネル工法が、地震に強いとされています。
鉄骨造やRC造では、柱と梁を溶接などで接合し、強力な枠組みを形成するラーメン工法が、地震に強いとされています。
地震に強い家を建てるための費用について
地震に強い家を建てるための費用は、家の構造や工法、地盤の状況、補助金や税金の優遇などによって大きく変わります。
一般的に、木造住宅の場合は、坪単価が30~50万円程度、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、坪単価が50~80万円程度と言われています。
ただし、これは標準的な家の場合で、地震に強い家を建てるためには、耐震や制震、免震などの特別な構造や工法を採用する必要があります。
これらの構造や工法は、通常の家に比べて費用が高くなる傾向があります。
例えば、耐震構造の家を建てる場合は、強固な柱や筋交いなどを使用するため、標準的な家に比べて10~20%程度の費用が上乗せされると言われています。
制震構造の家を建てる場合は、制震部品を組み込むため、標準的な家に比べて20~30%程度の費用が上乗せされると言われています。
免震構造の家を建てる場合は、免震装置を基礎の下に設置するため、標準的な家に比べて30~50%程度の費用が上乗せされると言われています。
また、地震に強い家を建てるためには、地盤の強さも重要です。
地盤が軟弱な場合は、地盤改良を行う必要がありますが、これにも費用がかかります。
地盤改良の費用は、地盤の状況や改良方法によって異なりますが、一般的には、建物の延べ面積の10~20%程度と言われています。
一方で、地震に強い家を建てることには、費用面でのメリットもあります。
例えば、耐震等級が高い家や耐震改修を行った家は、地震保険の割引が受けられます。
また、長期優良住宅を建てると、所得税や登録免許税、不動産取得税、固定資産税などの税金が優遇されます。
さらに、耐震診断や耐震改修、除却工事などに関しては、自治体によって補助金制度があります。
以上のことから、地震に強い家を建てるための費用は、一概には言えませんが、標準的な家に比べて高くなる可能性が高いと言えます。
しかし、その分、地震による被害を最小限に抑えることができるという安心感や、補助金や税金の優遇などのメリットもあります。
地震に強い家を建てるかどうかは、費用とメリットを比較して、自分の予算やニーズに合わせて判断することが大切です。