『汝、星のごとく』は、凪良ゆうさんの最新長編小説です。2023年本屋大賞を受賞した作品で、瀬戸内の島で出会った高校生の暁海と櫂の切ない恋愛と成長を描いています。
2023年 #本屋大賞 に『汝、星のごとく』が選ばれました。応援してくださった書店員さん、最後まで全力で伴走してくれた担当編集者さん、作品の背中を押してくれた講談社さん、みんなの力でいただけた2度目の本屋大賞です。本当にありがとうございました。どうかたくさんの方に届きますように。 pic.twitter.com/upIZxjqgTU
— 凪良ゆう (@nagira_yuu) April 13, 2023
あらすじについて
【2023年本屋大賞受賞作】 【第168回直木賞候補作】 その愛は、あまりにも切ない。 正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。 本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。 ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。 生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。 ーーまともな人間なんてものは幻想だ。 俺たちは自らを生きるしかない。
『汝、星のごとく』にはスピンオフ作品もある?
はい、『汝、星のごとく』にはスピンオフ作品があります。
作中に登場する北原先生の過去が描かれる「春に翔ぶ」と、主人公櫂の担当編集者二人を描く「星を編む」の二編が雑誌「小説現代」に掲載されています。
また、今年後半にはスピンオフ集が刊行される予定です。
スピンオフ作品はどんな内容?
スピンオフ作品は、本編に登場する人物の過去や裏側を描いたものです。
「春に翔ぶ」は、暁海と櫂の恩師である北原先生の高校時代の物語です。 北原先生は、自分の才能に自信が持てずにいたとき、同じ文芸部の先輩・藤堂と出会います。 藤堂は北原先生に小説を書くことを勧め、二人は次第に惹かれあっていきますが、藤堂にはある秘密がありました。
「星を編む」は、漫画原作者となった櫂の担当編集者二人の物語です。 植木渋柿は、櫂のデビュー作を担当した編集者ですが、櫂の才能に圧倒されながらも彼を支えてきました。 一方、二階堂絵里は、櫂の連載作品を担当することになった新人編集者ですが、櫂に対して強い反発を感じていました。 二人は、櫂の小説を読者に届けるために闘うことになりますが、その過程で櫂の過去や苦悩に触れていきます。
スピンオフ作品は本編とどうつながっている?
スピンオフ作品は本編と直接的なつながりはありませんが、本編に登場する人物の背景や心情を深く理解することができます。
「春に翔ぶ」では、北原先生がなぜ文学を愛し、教師になったのか、そして櫂に対してどんな想いを抱いていたのかが明らかになります。 本編では語られなかった北原先生の過去の恋愛や苦悩が描かれています。
「星を編む」では、櫂がなぜ漫画原作者になったのか、そして自分の小説に対してどんな思いを持っているのかが明らかになります。 本編では語られなかった櫂の才能や苦闘が描かれています。
スピンオフ作品にも名言がある?
はい、スピンオフ作品にも名言があります。 例えば、以下のようなものです。
「春に翔ぶ」から:
「人は、自分の書いたものを読んでもらうことで、自分が生きているという証を得るんだ」(藤堂)
「星を編む」から:
「才能とは、自分の中にあるものではなく、他人が与えてくれるものだ」(植木)
「小説は、書く人の心を映す鏡だ。 だから、書く人は自分の心を見つめなければならない」(二階堂)
スピンオフ作品は映像化される?
スピンオフ作品は映像化されるかどうかはまだ発表されていませんが、本編の『汝、星のごとく』は2023年本屋大賞を受賞しました。 また、著者の凪良ゆうさんの他の作品である『流浪の月』や『美しい彼』は映画化やドラマ化されています。 なので、スピンオフ作品も将来的には映像化される可能性があると思います。
この小説の映像化はある?
この小説の映像化はまだ決まっていないようです。 作者の凪良ゆうさんは、贈賞式で映像化について「話が遠すぎてなかなか現実感はないのですが、しまなみの風景と東京の風景を対比させ、時代の空気感を伝えられる映像になればすてきだなと思います」とコメントしています。
凪良ゆうさんの他の作品では、『流浪の月』が2022年に映画化され、日本アカデミー賞で作品賞を含む6部門で優秀賞を受賞しました。 また、『美しい彼』シリーズは二度の連続テレビドラマ化や映画化もされています。
凪良ゆうさんはどんな経歴?
凪良ゆうさんは、滋賀県出身の小説家です。 2006年に「小説花丸」に掲載された「恋するエゴイスト」でデビューしました。 その後、ボーイズラブや恋愛小説を多く執筆し、2020年には「流浪の月」で第17回本屋大賞を受賞しました。 2023年には「汝、星のごとく」で第20回本屋大賞を受賞し、史上初の二度目の受賞者となりました。
凪良ゆうさんの経歴や学歴については、あまり公表されていません。 漫画家志望だったことや、「銀河英雄伝説」の二次創作にはまったことなどがインタビューで語られています。
凪良ゆうさんはどんな人物に影響を受けた?
凪良ゆうさんが影響を受けた人物については、明確に公表されているものはありませんが、インタビューなどで語られたことがいくつかあります。
例えば、凪良ゆうさんは漫画家志望だったことから、漫画に影響を受けたと言っています。特に「銀河英雄伝説」の二次創作にはまり、小説を書くきっかけになったと述べています。
また、凪良ゆうさんはボーイズラブ作家としても活動しており、そのジャンルに影響を与えた作家として、高崎美佳さんや高遠弓子さんなどを挙げています。
さらに、凪良ゆうさんは一般小説でも多くの作品を発表しており、その中で影響を受けた作家として、村上春樹さんや太宰治さんなどを挙げています。
凪良ゆうさんは、「今生きている人のリアル」を書くことを目指しており、様々な作家や作品から刺激を受けているようです。
凪良ゆうさんの作風はどんな感じですか?
凪良ゆうさんの作風は、繊細な心理描写と刺激的な展開が特徴的です。
凪良ゆうさんは、ボーイズラブ作家としてデビューしましたが、一般小説でも多くの作品を発表しています。
凪良ゆうさんの作品には、「どこまでも世間と相いれない人たち」をテーマにしたものが多くあります。
例えば、『流浪の月』は、誘拐事件の被害者と加害者が再会したときに起こる出来事を描いた作品です。
『神さまのビオトープ』は、事故死した夫の幽霊と暮らす女性や、自分の性別に悩む少年など、周囲から理解されにくい人たちの物語です。
『滅びの前のシャングリラ』は、地球滅亡を目前にした世界で、それぞれに事情を抱えた4人が出会う様子を描いた作品です。
凪良ゆうさんの作品は、登場人物たちの心の動きや関係性を丁寧に描きながら、読者を驚かせる展開や衝撃的なラストも用意しています。
凪良ゆうさんの作風は、恋愛や人生に悩む人たちに共感や救いを与えるものです。