FAのランクの補償とは、プロ野球のフリーエージェント(FA)制度において、FA権を行使して他球団に移籍した選手の元球団に対して、移籍先の球団が支払う金銭や選手などのことです。

この記事ではFAのランクの補償についてや日本と海外の違いについても紹介していきます。

FAのランクの補償について

FAのランクの補償とは、プロ野球のフリーエージェント(FA)制度において、FA権を行使して他球団に移籍した選手の元球団に対して、移籍先の球団が支払う金銭や選手などのことです。

FAのランクの補償は、FA選手のランクによって内容が異なります。

FA選手のランクは、その選手の旧年俸が基準で決定されます。

チーム内で上位3位までの高年俸選手がAランク、4位から10位までの7名がBランク、11位以下の選手がCランクとなります。

FAのランクの補償の具体的な内容は以下の通りです。

Aランクの選手

人的補償がない場合(金銭補償のみ)

FA選手の旧年俸の80%の金銭(はじめてのFAでない場合は40%の金銭)

人的補償がある場合(追加で支払う金銭)

プロテクト外の選手1名+旧年俸の50%の金銭(はじめてのFAでない場合はプロテクト外の選手1名+旧年俸の25%の金銭)

•Bランクの選手

人的補償がない場合(金銭補償のみ)

FA選手の旧年俸の60%の金銭(はじめてのFAでない場合は30%の金銭)

人的補償がある場合(追加で支払う金銭)

プロテクト外の選手1名+旧年俸の40%の金銭(はじめてのFAでない場合はプロテクト外の選手1名+旧年俸の20%の金銭)

•Cランクの選手

人的補償も金銭補償もなし

例えば、2023年オフにFA権を行使してオリックスに移籍した広島の西川龍馬外野手は、チーム内で6位の年俸だったためBランクの選手でした。

人的補償を選ぶ方法は以下の通りです

•FA権を行使した選手がAランクまたはBランクの場合、元所属球団は金銭補償か人的補償のいずれかを選ぶことができます。

•金銭補償を選んだ場合は、移籍先の球団からFA選手の旧年俸の一定割合の金銭を受け取ります。

•人的補償を選んだ場合は、移籍先の球団からプロテクト外の選手1名と金銭を受け取ります。

•プロテクト外の選手とは、移籍先の球団が28名の選手をプロテクト枠に入れて守ることができるので、その残りの選手のことです。

•元所属球団はプロテクト外の選手の中から1名を指名することができますが、移籍先の球団はその指名を拒否することもできます。

•指名が拒否された場合は、元所属球団は別の選手を指名することができますが、これを3回繰り返すと、移籍先の球団は人的補償を拒否することができます。

•人的補償を拒否された場合は、元所属球団は金銭補償を受け取ることになります。

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FAのランクの補償について日本と海外の違い

日本と海外ではFAのランクの補償の違いがあります。

日本では、FA選手のランクはその選手の旧年俸が基準で決定されますが、海外ではそのようなランク分けはありません。

海外では、FA選手の補償は主にドラフト指名権のやりとりで行われます。

例えば、メジャーリーグでは、FA選手の補償はその選手の新年俸や市場価値によって決まります。

FA選手の新年俸が5000万ドル以上の場合、元球団は移籍先の球団からドラフトの補償ラウンドでの指名権を受け取ります。

FA選手の新年俸が5000万ドル未満の場合、元球団は移籍先の球団からドラフトの2巡目以降での指名権を受け取ります。

ただし、FA選手にクオリファイング・オファー(QO)という一年契約の提示をした場合のみ、この補償が適用されます。

FA選手はQOを受け入れるか拒否するかを選ぶことができますが、QOを拒否した場合は、移籍先の球団はドラフト指名権の一部を失います。

QOを受け入れた場合は、FA選手は元球団と一年契約を結び、補償は発生しません。

QOは、FA選手が初めてFA権を行使するときにのみ提示できます。

このように、日本と海外ではFAランクの補償の仕組みが大きく異なります。

クオリファイング・オファー(QO)について

QOとは、クオリファイング・オファー(Qualifying Offer)の略で、メジャーリーグのフリーエージェント(FA)制度において、FA権を行使した選手に元所属球団が提示する1年契約のオファーのことです。

QOは、その年の年俸上位125選手の平均額を規定額とし、2023年の場合は2032万5000ドル(約30億5000万円)でした。

QOを提示された選手は、そのオファーを受けるか拒否するかを決めることができます。

QOを受けると、元所属球団と1年契約を結びますが、QOを拒否すると、他の球団と自由に交渉できます。

ただし、QOを拒否して他の球団と契約した場合、移籍先の球団はドラフト指名権の一部を失い、元所属球団に譲渡しなければなりません。

QOは、FA選手が初めてFA権を行使するときにのみ提示できます。

QOは、2012年に導入された制度で、日本のプロ野球にはありません。

QOは、FA選手の市場価値や移籍の影響を調整するための仕組みです。

クオリファイング・オファー(QO)を提示された選手について

QOを提示された選手は、以下の7人です。

•エンゼルスの大谷翔平投手

•カブスのコディ・ベリンジャー外野手

•ブルージェイズのマット・チャプマン内野手

•ツインズのソニー・グレイ投手

•パドレスのブレーク・スネル投手とジョシュ・ヘイダー投手

•フィリーズのアーロン・ノラ投手

これらの選手は、全てQOを拒否しました。

QOとは、その年の年俸上位125選手の平均額で提示される1年契約のオファーのことで、今オフは2032万5000ドル(約30億5000万円)でした。

QOを拒否して他の球団と契約した場合、移籍先の球団はドラフト指名権の一部を失い、元所属球団に譲渡しなければなりません。

QOは、FA選手が初めてFA権を行使するときにのみ提示できます。

FAランクの補償とドラフト指名権の違いについて

FAランクの補償とドラフト指名権は、プロ野球の選手の移籍に関する2つの異なる制度です。

FAランクの補償は、日本のプロ野球のフリーエージェント(FA)制度において、FA権を行使して他球団に移籍した選手の元球団に対して、移籍先の球団が支払う金銭や選手などのことです。

FAランクの補償は、FA選手のランクによって内容が異なります。

FA選手のランクは、その選手の旧年俸が基準で決定されます。

ドラフト指名権は、メジャーリーグのフリーエージェント(FA)制度において、FA権を行使して他の球団に移籍した選手の元球団に対して、移籍先の球団が譲渡するドラフトの順位やラウンドなどのことです。

ドラフト指名権は、FA選手の新年俸や市場価値によって決まります。

ただし、FA選手にクオリファイング・オファー(QO)という一年契約の提示をした場合のみ、この補償が適用されます。

QOは、その年の年俸上位125選手の平均額を規定額とし、2023年の場合は2032万5000ドル(約30億5000万円)でした。

FAランクの補償とドラフト指名権の違いは、以下のようにまとめることができます。

•FAランクの補償は日本のプロ野球にありますが、ドラフト指名権はメジャーリーグにあります。

•FAランクの補償はFA選手の旧年俸が基準ですが、ドラフト指名権はFA選手の新年俸や市場価値が基準です。

•FAランクの補償は金銭や選手が対象ですが、ドラフト指名権はドラフトの順位やラウンドが対象です。

•FAランクの補償はFA選手のランクによって内容が異なりますが、ドラフト指名権はQOの提示の有無によって内容が異なります。

FAランクの補償とドラフト指名権はどちらが有利ですか?

FAランクの補償とドラフト指名権はどちらが有利かというのは、一概には言えないと思います。

両者にはメリットとデメリットがあります。例えば、以下のような点が考えられます。

•FAランクの補償のメリットは、金銭や選手を即時に受け取ることができることです。

これは、元球団にとっては資金や戦力の補強に役立ちます。

また、移籍先の球団にとっては、プロテクト枠に入れたい選手を守ることができることです。

FAランクの補償のデメリットは、金銭や選手の額がFA選手の実力や市場価値に見合わない場合があることです。

これは、元球団にとっては、FA選手を失った損失を十分に埋められないことがあることです。

また、移籍先の球団にとっては、FA選手の獲得に高額な金銭を支払わなければならないことがあることです。

•ドラフト指名権のメリットは、ドラフトの順位やラウンドを上げることができることです。

これは、元球団にとっては、将来の有望な選手を獲得するチャンスを増やすことができることです。

また、移籍先の球団にとっては、FA選手の獲得に金銭や選手を支払わなくても済むことがあることです。

ドラフト指名権のデメリットは、ドラフトの順位やラウンドを下げることがあることです。

これは、元球団にとっては、ドラフトでの競争力が低下することがあることです。

また、移籍先の球団にとっては、FA選手にQOを提示された場合、ドラフト指名権の一部を失うことがあることです。

以上のように、FAランクの補償とドラフト指名権は、それぞれに利点と欠点があります。

どちらが有利かは、FA選手の個々の状況や球団の方針によって異なると思います。